タイにもカレーの種類はいくつかあるのですが、「タイカレー」といったら、このグリーンカレーを指します。
正確にはカレー料理ではなく、「ゲーン」という汁物料理の1種で、「グリーンカレー」は外国人向けの呼称です。
ゲーン = 汁物
キャオ = 緑色
ワーン = 甘い
というタイ語の構成。
ココナッツミルクに砂糖も入っているため、甘くマイルドな味付けになっています。
日本人にとっては「カレー」といえばイメージは1つなのですが、インドやタイでは「カレー」という言葉が指す料理は存在しません。
スパイスミックスであるカレー粉を用いた英国発祥料理が日本人の想像するカレーなのですが、それはタイではポン・カリー(phong kari)、またはゲーン・ガリーと呼ばれるものになります。
香辛料とハーブに肉・魚介・野菜・果物などをすり潰して調理するスープ。
日本人の想像するカレーとの大きな違いは、カレーが乾燥させた香辛料を使うのに対し、ゲーン芳香の強い生のハーブを使うこと。
ゲーンキャオワーンが緑色をしているのは、未熟な青い葉のハーブが多く原料として使われているからだそうです。
当然、季節によって収穫できる材料が違うため、バリエーションが多い多いそう。
すり潰したペーストを油で炒めることで水よりも高温に達し、水で煮立てるだけでは得られない独特の風味があります。
様々な材料が加えられることで七色の味の展開をみせるゲーンは、家庭単位で様々なレシピがあります。
スープの中に入っている野菜は、日本人には馴染みのない野菜ばかり。
硬めの野菜や、芳香の強い野菜もあり、日本でも野菜嫌いの人には少し厳しいかもです。
通常はチキンで調理されるのですが、現地の人はスパイシーなところがエビとよく合うと考えられています。
What do you think?