タイにあるフードコートには、日本企業を発祥とするチェーン店も固まっていたりするのですが、その中に長崎ちゃんぽんが有名な「リンガーハット」もありました。
店名よりも大きく「長崎ちゃんぽん」と平仮名で書かれているのですが、どこまでタイ人に通じているんですかね?
タイでは、あんまり野菜を採ることができないので、食べ慣れている日本の野菜がふんだんに使われている「長崎ちゃんぽん」は、身体が求めてしまうこともありますね。
スタッフはアルバイトなのか、英語はあんまり通じませんでした。
メニューも日本語の商品名は書かれていますが、基本タイ語と英語です。英語での説明があるので、かろうじて内容が分かるというかんじ。
メニューを眺めながら何にするか決めかねていたところ、目の前にあるPOPに「ちゃんぽんランチ」があるのを発見。
店が独自で作ってる特別メニューのようですが、ちゃんぽん(小)+おにぎり2つ(ツナ、鮭)+からあげ2個+フルーツポンチといういろいろ食べられるメニューで、約700円くらい。これにしてみました。
20ドルを追加して、ドリンク付きに。
タイではお水が有料なので注文時に必ず聞かれるのですが、どちらかというとドリンクよりも、氷の方に値段が付けられているっぽい。年中暑いタイでは、冷たいドリンクって喉から手が出るほど欲しいのです。
こういう場合いつもコーラを頼んでいたのですが、さすがに飽きてきていて、スプライトを注文。
タイでは商品名が違うらしく、ロゴが微妙に変わっています。
テーブルの上のものも、日本と同じだと思います。
注文してからは結構待たされます。
ちゃんぽんランチ
なかなかのボリューム。これは嬉しい。
主役よりも先に目が行ってしまうのが、この「おにぎり」。握ってないですね。
でもこれは日本の店でも同じスタイルです。
パリッとした海苔を味わってもらうための工夫なんでしょうか。
海苔の上に固められたご飯、その上にまんまるの具材。
おにぎりを自分で完成させて頬張るのもよし、そのまま箸で食べ進めるのもよし。楽しみ方は人それぞれです。
長崎ちゃんぽん(小)
特にスモールサイズとも思えないですが、わりと十分なボリュームです。
長崎ちゃんぽんの特徴、太い麺と具材の多さは、日本の店のものそのまま。
特に日本系のいろんな野菜がたくさん使われていて、少しづついろんな野菜を楽しめるというのはいいですね。
野菜だけでなく、海の幸・山の幸といろんなものがごちゃまぜになっていて、コクのあるスープで美味しい。日本クオリティだと思う。
セットに付いてる唐揚げ。
日本では提供してないみたいですね。タイ人は鶏肉好きだからでしょうか。
少し硬くて味もそんなに良くなく、残念なかんじ。タイの人の思う唐揚げというのが、このイメージなんだと思います。だから日本人には合わないかと。
最後にデザートのフルーツポンチ。
量がかなり少なかったので、少し不満。
全体的な感想としては、タイ独自のメニューが付け加えられてはいたけど日本とほとんど同じで日本人には入りやすいように感じます。逆に「長崎ちゃんぽん」がタイ人にはまだあまり浸透していないように思うので、これから人気が出てくる可能性がありますね。
■長崎ちゃんぽんリンガーハット
http://www.ringerhut.jp/
■株式会社リンガーハット
http://www.ringerhut.co.jp/
長崎ちゃんぽんは日本でも全国的に知られた有名な郷土料理ですが、それを広めたのはチェーン店であるこの「リンガーハット」。
「ちゃんぽん」の語源は諸説あり、マレー語やインドネシア語の「チャンプル」(沖縄で普遍的な「チャンプルー」も関連)、中国福建省の福建料理「掺混」から来ているという説など、いろいろあります。
基本的にはごちゃまぜにした鍋という意味で、麺に種類の多い野菜を入れたものを指します。
最近は全国どこでも「豚骨ラーメン」が人気ですが、九州系の豚骨ラーメンは長崎ちゃんぽんの影響を受けていると言われています。
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